MinorityReport

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人と違う自分を隠している人を応援するブログ。三人のひねくれ者たちが、競馬、旅、新たに始める趣味、馬鹿なことを通して少数派になることを恐れずに生きていくことのススメ(Minority Report)を発信していくブログです。

ライダーハウスのススメ ~休学生活その3~

こんばんは、またまたご無沙汰!ショウです。

卒論がどうにかこうにか終わりまして。ブログ再開します。

これからは人生最後(仮)のテスト勉強に励むわけですが…

隙を見つつね。

 

新成人たち、遅ればせながらおめでとうございます。マオも。

わが故郷は今年も平和だったぽいね(「成人式 北九州」で検索!)

あんなふうになるのは、ヤンキーにとって最後の晴れ舞台だからだ。

ってのをどっかで見たけど

確かにそういうことやろうね。みんなそんな感じやった。

 

まぁそんな前置きはさておき。

 

久々に休学の話書こうか。

前回までのおさらい。

 勢い勇んで北海道に上陸したショウは、資金の調達のために最北端まで電車でGO。

稚内にほど近い豊富のまちで、40日間酪農ボラバイター(最下層労働者)として活躍。

搾り搾られを繰り返しながら、日本最北端の地を訪れるなど、道北の隠れた魅力を満喫する。

40日間の思い出に別れを告げると、調達したわずかなお金を握りしめて旅を開始するのであった…。

 

詳細は↓参照

minorityreport.hatenablog.com

minorityreport.hatenablog.com

 

そう、その後チャリで道北から道東にかけて

北海道をぐるーっと巡るわけなんやけど、

今回のメインはタイトルの通りライダーハウス

 

そもそもライダーハウスってご存知?

安い宿のことを言うんやけど

言わば今はやりのゲストハウスの先駆けみたいなもん。

ライダーハウスって呼び名の下、現存するのは北海道ばっかやね。

 

その歴史は昭和40年代にさかのぼるとか。

今でゆうバックパッカーみたいのが大ブームになったんやけど、

そのころの主な移動手段は鉄道。

鉄道の中の狭い通路を通る時に、でっかいバックパック背負った若者は横歩きで通ってた。

その姿を見た当時の人は、このようなヒッピーな若者のことを「カニ族」と呼んだらしい。

北海道は「カニ族」にとって人気の放浪先だった。

そうしていくつもカニ向けの安宿が登場してきたわけやけど、

いつしか「カニ族」は姿を消して、今度は「ミツバチ族」が現れた。

ブーンブーンブン、ビービービー

って鳴きながら走り回るバイクに跨る若者が台頭したんやね。

彼らを「ミツバチ族」もしくは「ハチ族」と呼んだ。

そんな彼らの聖地である北海道では、安宿がとても重宝されて、

いつしかライダーハウスという通称で親しまれるようになったそうな。

 

最盛期には何千という(!)ライダーハウスが北海道に存在して、

それぞれ信じられんぐらい集客してたわけやけど

旅をする若者が減ったり、そもそもシーズンのオンオフが激しい土地やったり、

更には悲しいことに旅人のマナーが悪かったり

よくわからん人が住み着いたり・・・って背景から、

今では数十件に減ってしまった。

 

でも現存する数十件は根強い人気を持つことが多くて、

知り合いは、ライダーハウスに住所移して越冬したりなんかしてる。

そんなかなりロックな旅人に出会いながら僕は旅をつづけてた。

ライダーハウスの思い出を写真と共に振り返ることで、

ライダーハウスの魅力を伝えていくのが今回の記事のテーマなのである。

 

まず最初に泊まったのが興部のライダーハウス

ここは安いどころか無料

昔そのあたりを走ってた電車の車両を町が引き取って

町営のライダーハウスにしてしまったのだ。

 

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中の座席とかは一部を除き取っ払って、

畳敷きの小上がりに改装している。

基本的なライダーハウスは、こんなふうに雨風をしのげる空間の提供

っていうだけのコンセプトが多い。

自分でシュラフ(寝袋)を持ち込んで寝る、っていうね。

 

ゆえに大体が寒い(強調

 

ここでは僕入れて5人のライダー及びチャリダ―が泊まってた。

日本一周弁護士の卵ライダー

日本一周学生ライダー

北海道満喫おじさんライダー

筋金入りチャリダ―

 

いろんなバックグラウンドを持つ人が、「旅」で繋がって

いろんな会話を繰り広げる。

そんな宴が行われるのが安宿のいいところやね。

 

さて次。

興部から南下してしばらくしたところ、計呂地のライダーハウス

ここも町営で500円と800円(やったはず

500円の方はSLで、800円の方は風呂つきの小屋

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残念ながらSLの方は泊まれんかったんやけど

意外と快適な小屋でした。(小屋の写真は無い

コインシャワーが併設されてた。

ここでは一人やったので、特に宴はなし

余談やけど、このときしっかり雨が降っていて、なかなか悲しい旅になってた。

しっかり心折れてたから、いつレンタカー借りようか画策し出したのもちょうどこのころ

 

続いて

網走のランプの宿別館。すごく聞こえのいいところやけど、

本館である民宿の隣のあばら家をただ流用しているだけのライダーハウス

床が抜けるからトイレは使用不可。

若干畳がふわふわしてて、布団貸してくれるけど、うん・・・。

写真

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布団の上にシュラフで寝たよね。

あと場所によっては雨漏りしてた記憶も笑

良かったのは、本館の大浴場(小浴場)が借りれたこと。

確か宿泊料は500円だか800円だかのはず。

どこのライダーハウスでもそうなんやけど、日本一周中の旅人のメッセージが壁に張ってたりする。ここは結構たくさんあったかな。

数人でわいわいするのには良いと思った。一人やったけど

 

ここで僕のフォースが覚醒して

「人間どこでも生きていけるな、怖いもんないわ」

という境地に至るんですね。

 

そして、北海道のライダーハウスの中でも1,2を争う人気宿、

斜里の「クリオネ

知床峠の手前っかわ(右回りのとき)に当たる斜里にあることで、

北海道旅行者は必ずと言っていいほど立ち寄るライダーハウス

写真

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ここはすごくて、だいぶでっかい土地の中に、

キャンプサイトライダーハウス(ドミトリー)、ゲストハウス(個室)、って

ニーズによってわけられてる。こだわって野宿限定で旅してる人もおるからね。

価格もそれぞれ違うくて、みんなが集まる団らんスペースもある。

これが人気の理由のひとつかな、という感じ。

あと、小さいながらも温泉が湧いてて、道東旅の拠点としては最適。

 

ここで僕は強者ライダーと会うわけですね。

名前を仮にRさんとしましょう。

Rさんはお歳暮とか中元のシーズンに地元神戸で

運送の仕事をひと月ふた月ぐらい集中的にやって

それ以外のシーズンはどっかを放浪しているという筋金入りの旅人。

 

この人としゃべって、いろんな気付きを得たりもした。

チャリじゃしんどいから、後日レンタカーでリベンジしよう。

帯広襟裳岬はスルーしよう。

釧路には期待しないでおこう。

旅の醍醐味の一つは沈没である。

直近でよく聞く気がする地名があれば、呼ばれてるんだと思ってそこへ行け。

などなど。

チャリを積んで飛行機で帰る、っていう発想もこのときに生まれたものでした。

 

日本がもっと旅人にやさしくなれればいいのに。

 

っていう、その後の僕自身の思いの源になったのも、

この辺の会話に端を発する部分があるとかないとか。

 

そこらへんのことを思い返すと、

泊まる人がほぼ同じ目的で集い、かつ交流の場がある宿というのは

いろんな可能性を秘めているんだなぁと今でも感じるよね。

 

まだまだ泊まったライダーハウスはいくつかあるけれど、

長くなるのでまた別の記事で紹介します。

今回の記事はこれで終わり。

 

覚えて帰ってほしいのは

ライダーハウスというものがあること

ライダーハウスにはいろんな人がいること

ライダーハウスに泊まる時は、そんな人たちと交流するのがお勧めだということ

以上の三点でござい。

 

じゃ、アディオス。