MinorityReport

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人と違う自分を隠している人を応援するブログ。三人のひねくれ者たちが、競馬、旅、新たに始める趣味、馬鹿なことを通して少数派になることを恐れずに生きていくことのススメ(Minority Report)を発信していくブログです。

一人旅で得られるものとは 旅に期待するもの

 

「みんなで“旅行”するのが楽しいのはわかりますけど」

「“一人旅“、一人で旅することの良さって何ですか」

と後輩は言った。

 

その時何と答えたのか、あまり覚えてない

 

その問いは、どうやら頭の中に深く刺さっていたようで、

夜更けにひとり、こうしてキーボードを叩いている。

 

「世界一周の旅に出たからって何か変わるわけちゃうで」

友人はいつも人にそう言う。

否定するわけではないが、僕個人の感覚とは少し違う。

 

あてもなく旅をしているとき、

とてつもなく遠いところを目指すとき、

見知らぬ土地をさまようとき、

いつも自分との対話をしている。

 

何かを意識しているわけじゃないのに、

そんなときの見えない自分はいつになく饒舌になる。

ともすると、不安や寂しさから来るものかもしれないが、

その対話からの気付きも少なくない。

 

「どこに行こうか」「何をしようか」「何食べよう」「帰ったらあれしよう」

「どうして旅しているのか」「着いた先には何があるのか」

「自分は何をしたいのか」「自分は何がしたくないのか」

 

いろんなことを話しながら、五感はどこかを漂っている。

何気ない問いかけに、いつもと色の違う答えを出す。

 

 

 

そんなときもある。

 

 

 

「世界一周してから価値観変わった!」

「初めての海外での暮らしで、世界が広がった!」

 

そう豪語する人は多くて、なんとなくステレオタイプに映るけれど、

いくつもの夜をひとり語り明かしてきたのなら、

そういう思いにたどり着くかもしれない。

それもまた一つの答えだろうと思う。

 

 

何気ない問いかけが生まれないこともあるし、

そこに旅は関係ないかもしれない。

自分の部屋の片隅で事足りるようにも思えるそんな行動が、

僕の一人旅の欠かせない燃料になっているのだ、と

確かにそう信じていつも旅に出る。

 

そういう意味で、やはり見知らぬ土地がいい。初めて通る道がいい。

誰に見せるでもなく、

何が素晴らしいわけじゃない景色を写真に収める。

旅のシチュエーションに合うような歌を口ずさむのもいい。

 

必ずしも「その土地ならでは」をする必要はなくて。

そこで暮らす人と対話しなくてもいいし、

その土地にしかない味覚を味わわなくてもいい。

自分が何となくその時に感じた思いをそのまま形にすればいい。

 

 

旅の風に身を任せて、五感を漂わせること。

これは旅の中でしかできないことだと思う。

 

いつもと同じ行動が、いつもと違う色を持つ。

そんなときもあれば、いつも通りのままのときもある。

ずっとその場所にいたいときもあれば、

早く立ち去りたいときもある。

その時々に応じて、旅のかたちは変わるけれど、

一人旅は、自由の旅。

何をしてもいいし、何もしなくてもいい。

 

 

「自由な自分と向き合える」

 

 

もう一度後輩に答えを出したい。

 

「自分探し」「世界が変わる」「視野が広がる」「出会いがある」

旅の良さは、人それぞれの言葉で語られるけれど、

僕の答えはそれだ。

 

 

「自由な自分と向き合える」

そんな旅が、何より楽しい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あけましておめでとうございます。

新年一発目が遅くなりました。

卒論に追われていたり(ショウ)

帰省に追われていたり(マオ)

仕事に追われていたり(ジュン)

で、なかなか誰も書けないでいます。

また更新が滞る時もありましょうが、なにとぞ応援よろしくお願いします。

 

毛色を変えた文章を書いてみたけど、素直に気持ちを綴ってます。

皆さんの2016年が旅に恵まれた1年となりますように。

ショウ